再受験の勉強法~思い立ったらまず何から始めるべきか~

勉強法と対策

こんにちは。当ブログの運営者のめんどくさ医です。

今回の記事では以下のような疑問を持っている方に、私の経験に基づいて考えを書いてみました。

以下の悩みを持っている人へ

医学部再受験にトライしてみようかな、と考え始めたけど、

・まず何から始めたらいいか?教科は?レベルは?

・受かるまで絶対続ける覚悟がなきゃ始めるべきではないのか?

・自分を追い込むために、今勤めている会社や大学を辞めてから開始すべきなのか?

私の簡単なプロフィールです。

自己紹介
小中高ド田舎の公立。塾も行かず部活に明け暮れる
高3夏部活を引退し、ようやく勉強を始める
現役、浪人時東大受験するも不合格→理系の私立大学へ
前大学2年の夏再受験を決意 → 半年程度の独学で国立医学部に合格

結論から言わせていただきますと、

再受験を決意してまず始めるべきこと
  • まずは「自分の現在の学力」と「医学部合格に必要な学力」の距離感をざっくりつかむことが大切。大事な決断はそのあとにすればいいから、まずは勉強のスタートを切ってみよう!
  • 効率よく短期間に自分の学力の伸びを実感するために、英語か数学、得意な方に絞って1か月本気で勉強してみよう!
  • 医学部合格までの距離感をある程度つかめた時点で、重大な決断をしよう!
  • あとから合理的判断で方針を変えるのは悪いことではない!納得のいく決断をしよう!

※難関大学在学中の方など、現在の学力にある程度自信があり、
医学部合格までにすべき勉強内容などについて客観的に把握できている方は、
必ずしもこの記事どおりにしなくていいと思います。

序文~私の経験談、色々な記事を見て思うこと~

私も過去に再受験を思い立ったとき、色々な再受験に関する記事を読みました。
多くのサイトで目にしたこととして、

  • 「医学部再受験はいばらの道だから、最後までやり抜く覚悟ができないうちは始めるべきではない」
  • 「やると決めたら受かるまで絶対に諦めるな。」
  • 「すべての時間を受験勉強にささげても不合格となる人がたくさんいるのだから、
    大学や会社などと並行して勉強するなんて論外。
    まずはそれらを辞めて、背水の陣にして自分を追いこめ」

みたいなことが言われていました。

が、上記のアドバイスは完全に論外と言わざるを得ません。

「医学部受験はいばらの道だから」は本当に本当にその通りだと思います。
でもそれほど大変なのだったら、なおさらこんな根性論をいう前に、もっと合理的に戦略を練っていくべきです。

それに、医学部再受験をするというのは人生のなかでも非常に大きな決断ですし、自分自身の生活や家族に対しても影響します。

塾などの記事に、こういう自分を追い込め系のことや、一度決心したら絶対変えるな的なことが書かれている印象なのですが、
(たしかに塾としては、宣伝、経営的にも合格者を一人でも多く出したいというのが本音でしょうから)、

本当に受験生ひとりひとりの人生を想ってのことなのか、と疑問です。

私としては

苦しいことを覚悟の上で、再受験する、という気持ちをもっている人が、

一人でも多く合格してほしいし、

悔いのない受験をしてほしいし、

生活に与えるデメリットを最小限にしてほしい

と願っています。自分を大切にして、選択をして頂きたいです。

私が考えるおすすめのやり方を紹介します。

数学か英語か、得意な方に絞って、1か月間程度集中的に仕上げてみよう

医学部入試では一部の私立大学を除いて、勉強しなければならない科目数が非常に多いです。

共通テストでは英語(200点)、数学1A(100点)、数学2B(100点)、国語(200点)、理科2科目(100点×2)、社会1科目(100点)の7科目が必要になります。

これを満遍なく勉強していく場合、単純計算で1科目だけやる場合の、7倍の時間がかかるわけです。

7時間勉強して、1つの教科あたりとしては1時間分しか進まない状態です。

もちろん勉強に慣れている方で、やり方が確立している場合は満遍なくやってもよいと思うのですが、
7つの教科に分散してしまっている分、教科ごとの成績の伸びはゆっくりと分かりにくくなってしまいます。

この勉強のやり方でちゃんと成績が伸びているか不安」という方はまず1つの科目に絞って、重点的に勉強してみてください!

それで成績が伸びればそのやり方で進めばよいし、
上がらなければやり方を変えればよい、

というように軌道修正がしやすくなります。

なぜ数学か英語?

なぜ、数学か英語の2択なのか?と思うかもしれません。
それはどちらも絶対に無駄にならない科目かつ医学部入試において重要性が高い科目だからです。

理科や社会は一部の私立では使わずに受験することもできます。
また国語は2次試験ではほとんどの大学ででません。

それなので、共通テスト、二次試験でどちらも必要になり、かつ高いレベルで理解が求められる英語、数学に絞ることをお勧めします。

どのくらいできるようになればOKか?

絶対的な基準で考えるより自身の成績の伸び率で考えるのがよいと思います。

最初、数学1Aの共通テストで20点だったけど、1か月後60点まで上がった、というなら、その勉強法はかなり良い線いっているでしょう。

最初数学1Aの共通テストで50点で、1か月で60点までしか上がらない、いうのであれば、1教科に絞って勉強しているわりには成果が少ない、かもしれません。

勉強法を見直すきっかけにすることができます。

ほとんどゼロの状態から始めるのであれば、

まずは共通テストレベルが解けるようになっているかで判断するとよいでしょう。

おすすめしない勉強法
  • いきなり二次レベルの難しい問題集を始める
  • 中学生内容の復習から始める

いきなり二次レベルの難しい問題集を始めると挫折する可能性が高く初心者にはお勧めしません。

また、基礎ができていないからいったん中学生内容を全部復習してみる、というのもNGです。

効率が悪すぎて、中学内容を1週したとしても、最初の方にやっていたことが不安になってまた繰り返してしまったりする恐れもあります。

高校の入試の点数に直結しないためモチベーション的にも効率的にも悪いです。

試験勉強になれている人ほどこういうやり方は絶対にやりません。
(これは他の試験や資格試験でも同じです。)

まずはいきなり高校の内容から初めてみましょう!

中学レベルの公式が理解できていない、と気づいたら、そのつど復習していけばよいだけですから。

最終的には共通テストで8-9割程度とれるのが理想です。

この段階で7割近くまでとれれば、勉強のやり方としてはかなり良いと思いますので、あとはほかの科目と並行しながらやっていく感じで良いと思います。

なぜ1ヶ月?

1か月間というのあくまで一つの目安として提示してます。

例えば1か月で英語がある程度仕上がったのなら、7教科ならその7倍に期間の7か月で仕上がりそうかな、などと考えることができますよね。

(英語、数学ともに非常に重い科目なので、どっちがが仕上がったら実際には1/4くらいは終わっていると思っていいでしょう!)

時期や学力の伸びを考慮して、自分に合った期間でやってみてください。

うまくいったら、他の教科でも同様のことを繰り返していけばよいだけ!!

1つの教科で成功体験を積めばモチベーションにもなるし、自信にもなると思います。

あとは他の教科でも同じように繰り返していくだけです。

(もちろん科目が多く、これが大変なのですが…。)

ある程度一つの教科で成果を実感できたタイミングで、大きな決断をする

1つの教科である程度成績が伸びたら、どのくらいの期間をかけたらどのくらいの成績が伸ばせそうか、
自分の中でかなりリアルにわかると思います。

合格に必要な勉強の時間がある程度実感できたら、
ここで初めて大きな決断をする、


のがよいと思います。

具体的に言えば、

  • 〇年計画にする、〇年やるまでは諦めない
  • 大学or会社に通いながら勉強する、一旦休学する、などを決める

などを考えていくということです。

しっかりとした決意を持つことは本当に大切ですが、
最初の決意で自分自身をがんじがらめに縛り付けるのはよくないです。

また、このタイミングにした決断も、数か月後にはさらに現実的な距離感が見えてきて変更したほうがいいか、悩むこともなると思います。

その時にも決して方針を変えてはいけないわけではありません。
自分が弱気になっているだけなのか、
それとも合理的にその方がよいといえるのか、
と常に考えるが大切です。

自分がその方針が正しいと思ったのなら、
後から方針を変えるのは決して悪いことではありません


自分自身と向き合って、しっかりと考えての決断をしてください。

まとめ

本記事のまとめ
  • とりあえずスタートをきる!
  • 英語か数学、得意な方に絞って1か月本気で勉強してみる!
  • スケジュールは柔軟に変えていい!開始前に重大な決断はすぐにはしない

医学部再受験は成功する保証のない中での孤独で苦しい闘いです。

それにも関わらず挑戦する、熱意のある方のお役に少しでも立てるような記事を、私の経験を活かしてこれからも発信できたらと思います。

体調にお気をつけて頑張ってくださいね!

ここまで読んでくださり本当にありがとうございます!

また次の記事でお会いしましょう!

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