志望校の決め方~相性のいい、受かりやすい医学部はどこか探す方法~

志望校の選び方

こんにちは。当ブログの運営者のめんどくさ医です。

医学部受験をしようと思っている方で

自分にとって入りやすい大学はどこなのか分からない、という方も多いではないでしょうか?

問題の傾向や、どの教科が合否を分けるか、などは大学によってかなり特色があります。

たとえば、

英語は簡単でほぼ差はつかないけど、数学はやや難しい問題がそろっていて、
実際には数学の力が合否を分ける大学
もあれば、


数学は難しすぎて差がほとんどつかないけど、英語の分量が多く対策が難しく、
実際には英語の力が合否を分ける大学
もあると思います。

英語が苦手な人が、英語が合格のカギになる大学を受けたら相当不利ですよね?

このようなことを知らないと、偏差値的には十分合格できる大学でも、相性が悪く結果不合格となりやすいのは当然です。

逆に言えば、
賢く相性の良い受験校選びができれば合格可能性を大きくあげることができる
ということです!


今回は、大学ごとの偏差値、配点、問題の傾向を知って、自分にとって入りやすい大学はどこなのかを分析するやり方について記事にしたのでぜひ志望校選択の参考にしてください!

…ちなみに、再受験生、多浪生の方は、相性が良い大学を探す前に、
年齢差別がありそうな大学は絶対に除外しておくべきです!!
年齢差別がありそうな大学、なさそうな大学についてはこちらの記事で分析しているので、本記事を読む前に読んでいただけるとよいと思います。

本記事で分かること

自分にとって相性の良い大学を探す方法、合格可能性を高める大学選びの方法が分かる

私の簡単なプロフィールです。

自己紹介
小中高ド田舎の公立。塾も行かず部活に明け暮れる
高3夏部活を引退し、ようやく勉強を始める
現役、浪人時東大受験するも不合格→理系の私立大学へ
前大学2年の夏再受験を決意 → 半年程度の独学で国立医学部に合格

2023年度の各大学の偏差値と配点

2023年度の各大学の入試の配点と河合塾の偏差値をまとめてみました。
現時点で特に志望校決まってない方はざっくり読み飛ばしていただいて大丈夫です。

この表から、教科ごとの配点は大学ごとに全然違うんだな
ということだけ感じて頂けたら大丈夫です。

なお、これは2023年度の配点なので、この表でなんとなく傾向をつかんだら、
最新の入試の募集要項を各大学のホームページで確認してください。
配点は年ごとに変わる可能性がありますので。

各大学のホームページ、医学部受験と再受験:https://saijuken.com/を参考に作成
注:山梨は後期入試のみ

ではここから合格可能性が高い大学を探す手順を解説していきます!

相性のいい大学探しの前に…まずは偏差値を見る!

河合塾の偏差値でざっくり上下関係を把握

まずは偏差値を見ましょう。

相性の良い悪いの前に、
偏差値が難易度の一番の指標であるのは疑いの余地がないからです。

上の表の左端に示してある偏差値は河合塾が出している偏差値で、2.5刻みになっているのが特徴です。

河合塾の偏差値はざっくりと各大学の難易度を比較するのにとても便利です!

というのも、偏差値が1刻みになっている予備校も多いですが、
医学部はほとんど同じレベルに多くの大学が集まっているため、予備校ごとに偏差値のわずかな上下がけっこう違っているんです。(偏差値1の違いは誤差といっていい。)

だから偏差値が1違う程度の上下関係はあまりあてにならないのですが、

河合塾の偏差値は2.5刻みなので、さすがに2.5差があったら難易度に差があると言っていいでしょう。

自分の実力に応じて、狙う偏差値帯を決める

自分が狙う偏差値帯の大学の中から、相性のいい大学を探していくことになります。

とにかく入る確率をあげたい人は、
この表の中の偏差値65まで(できれば62.5まで)の大学の中で、
自分自身と相性がよい大学を複数さがしておくとよいと思います。
(なぜ複数探しておくのがいいか、についてはこちらの記事で:準備中)

ちなみに河合塾の偏差値67.5となると、旧帝医学部も入ってくる偏差値帯なので、
難易度が一段上がるイメージです。

河合塾の偏差値65と67.5の間には、数字以上の壁があると思っていいと思います。

相性が良い大学の探し方~➀まずはデータから候補を絞る~

共通テストと二次試験の配点の比率

共通テストレベルの問題で高得点を取るのが得意な人もいれば、
二次試験のやや難しい問題が得意な人もいると思います。

自分が得意な方の配点比率が高い方が当然有利なので、
共通テストと二次の配点の比率は志望校選びに重要な要素の一つです。

注意すべきは、偏差値の高い大学ほど、二次試験の配点が高い大学が多いということです。
(例えば東大は共通テスト:二次試験=1:4です。
難しい大学ほど自大学のオリジナル問題を重視しているのでしょうね。)

ただ、偏差値の低めの大学でも二次の配点が高めな大学もあるので、
(例えば長崎は共通テスト:二次試験=450:800)
二次が得意な人はチェックしてみましょう。

教科ごとの配点の比率

これは非常に重要です。

中でも気にしておくべきことは、

  • 共通テストの国語の配点
  • 共通テストの英語のReading:Listeningの比率
  • 二次の英語、数学、理科の配点比率

などです。

共通テストの国語は得意、不得意がものすごく分かれる科目だと思います。
苦手な人は、共通テストの国語の配点比率が低い大学を受験校の一つとしてもっておければ強いです。
(共通テストの国語が上手くいかなかったら、そちらを受験すればよい!)

あとは共通テストでいえばListeningの配点ですね。
二次の英語でリスニングが出ない大学を受けようとしている人など、
あまりLiteningに勉強時間をさけていない人もいると思うので、
自分の得意不得意と相談して決めましょう。

二次試験の配点ももちろん重要です!
特に理科の配点については、
理科の配点が高い大学、理科がない大学
など大学により特徴があるので、よく考えて決めましょう!

以上のポイントから、自分自身と相性のよさそうな大学がある程度絞れたら、
実際に過去問を見てみましょう

ここからは実際に過去問を解いてみて最終的に相性の良い大学を見定める方法を解説していきます。

実際に過去問を解いてみないと分からないことがたくさんあるからです。

相性が良い大学の探し方~➁過去問を解いてみる~

ある程度候補が絞れたら赤本を買って、実際に問題を解いてみましょう!
よく過去問も解かずに、相性の良し悪しを議論している人がいるのですが、
それは不毛すぎます。
(このあとの記載を読めばその理由は分かるはず。)

実際に過去問を数年解くのが大事!

(赤本は早めに買っておくべき理由:準備中)

教科ごとの難易度のばらつきは?

例えば、英語も数学も配点が100点の大学があるとして、

英語は英語は実力差がしっかり出る良問で、低い人で30点くらい、高い人で80点くらい
数学は難しすぎる悪問が多く、低い人で20点くらい、高い人で40点くらい

のような大学があるとしましょう。

この大学では英語は実力に応じてかなり得点差が付きますが、数学はほとんど差が付きません。

つまり、見かけの配点は同じでも、この大学は英語で得点差がつく

ということになります。

逆に、簡単すぎてほとんど差がつかない場合もあると思います。

赤本をやってみたら、得意な数学で満点がとれたから、その大学は相性が良い!!
などと安直に考えてしまわないようにしましょう!
数学が簡単すぎて差がつかない大学、の可能性があるからです。

得意な科目でしっかりと差がつくか、合否に関係するかを分析する必要があります。

自分の得意な科目でしっかり差がつく内容か、
自分の不得意な科目であまり差がつかない内容か、
をしっかりと見極めておきましょう。

各教科の中ででやすい分野は?

例えば、

  • 数学で確率が毎年出題されている
  • 英語で自由英作文がでるorでない
  • 英語で和文英訳/リスニングがでるorでない
  • 理科の出題範囲(物理で言えば原子がでるか、など)

などを見ておくとよいでしょう。

出やすい分野が決まっている大学もあります。
このような出題されやすい分野の偏り、傾向も見ておきましょう。

自分の結果とデータを見比べる

過去問を解いたら、必ずやるべきこと、それは
自己採点をして、その年の合格最低点と見比べる

ことです。

よく、「過去問を解いたら手応えがよかった。この大学相性良いかも」

みたいに考えている人がいますが、絶対にやめましょう。

必ずデータと見比べてください。

なぜなら、

簡単な問題で高い得点率が求められる大学と、
難しい問題で半分近く取れれば合格点に届く大学とがあるから、
自分の手ごたえだけで考えてもまったく意味がない

からです。

赤本などではその年ごとの合格者最低点や平均点のデータが載っています。
またその年どの教科が難しかったか、などの合格者の声を載っているはずです。

過去問を解いたら自分は合格最低点に届いていそうか
合格者の声と比べ自分の点の取り方はどうだったのか、を必ずチェックしておきましょう。

また、「教科ごとの難易度のばらつき」のところでも触れましたが、
自分の得意な科目で周りと差がつけられそうか
自分の不得意な科目であまり差がつかなそうか

も体感しておきましょう。

あとは、この作業を数年分やってみてください。

皆さんの時間的猶予にもよりますが、欲を言えば最低でも3年分くらいは過去問を解いてみると、
安心です。
(1年だけ解いても、たまたまやった年度の問題が相性がよかっただけかもしれないです。)

まとめ

ここまでやれば、現実的にその大学に受かれそうか、
だいぶ見えてくるのではないでしょうか?

受験生はどんなに優秀でも、得意な分野と不得意な分野を必ず持っていて、
すべての分野の力が均等ということはありえません。

だから同じ偏差値帯の大学でも、相性のいい大学か否かで、合格可能性は全然変わってきます。

本記事が受験校選びの一助になれば幸いです。

今回はこの辺で。ここまで読んでくださり本当にありがとうございました。
また次の記事でお会いできることを楽しみにしています!

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